休肝日の夜

できるだけ、週に2日は休肝日を設けるよう心掛けています。結果的には1日あれば良い方になっちゃってますけど、できるだけ、お酒を飲まない夜を作ろうとしております。
前にも書きましたけど、お酒を飲まない夜って、口寂しくて手持ち無沙汰なんですよね。でも、それは酔っていないから、思考がクリアでいろいろ考えてしまうからかなぁとも思います。
やがて、眠くなって床に就くと決まって夢を見ます。飲んでる時は意識が落ちちゃってるのかほとんど見ないのですが、それだけ眠りが浅いのかな。見る夢は日によって様々ですが、なぜか悪夢系の夢が多い気がする。悪夢と言っても、何かに追いかけられてるとか高い空から落ちていってるとかいう物理系ではなくて、メンタル系。夕べ見たのは、大災害に立ち向かう男たちのドキュメンタリー(プロジェクトXみたいなやつ)を延々と見てる夢でした。暗い夜、荒れ狂う水(河なのかな。海なのかな)。腕や足を喪いながら、それでも村を守ろうとする男達。重い……重すぎる。夢を見てる間はそれがすごくリアルで自分が夢を見てると思ってないのでなおのことです。
何度か目が覚めトイレに立つのですが、布団に入って眠りに落ちるとまたさっきの夢の続きが始まる。この夢の続きを見てしまうのって、多くの人がそういうものなのでしょうか? それとも、僕が物語を書く人間だからなのでしょうか? ちょっと聞いて回りたい気がするかも。
やがて、眠りの淵から浮き上がって今観ていたのが夢だと気付く(いや、そもそもうちにはテレビがないし)。そして、携帯のアラームの音。少しずつ、少しずつ、夜が明けるのが早くなっています。3月がもうすぐそこまで来ている朝に思うことでした。
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不寛容な批判

ネットに氾濫するいろいろなもののレビューを読むのが好きです。飲食店、映画、小説、実にいろいろな事物にいろいろな感想が寄せられています。自分が利用する際に大いに参考になる感想も沢山あるのですが、反面、ネガティブな感想や批評も多々あって、基本的にはスルーするようにしています。
が、さすがに引っかかってしまったレビューがありました。先日、ご紹介したイニシエーション・ラブに対するレビューで「文章は小学生の作文レベル」なんて書いてあったんですよね。一瞬、「すっごぉい。小学生の作文レベルでミリオン叩いちゃうんだ。出版業界の未来は明るいなぁ」なんて思ったり……するはずないじゃないですか

「てめ、出版業界舐めるなよ」

と思わず声に出して言いそうになりました。あのね、この本は100万部以上売れているんです。もちろん、噂を聞いて手に取った人もいるでしょう。でも、それだけの評判になったということは何万人、何十万の人の心に刺さって共感を得たということです。それを捉まえて小学生の作文レベルって、あんた何様だよと言いたい。そういうことは、君が大学出(この人が大学出てるかどうか知りませんが)の作文とやらで小説を書いてミリオン叩いてから言いなさい。
ネットのレビューには一定数、こういう考え方の人がいるようです。「俺が認めないものは駄作」、「こんな作品で感動するやつの感性は低俗で薄っぺらい」、「なんでこんなものが絶賛されるのかまったくもってわからない」といった論調。いや、まずは自分の感性を疑おうよって言いたくなります。ミリオンセラーの作品にそういう意見ってどう考えても少数派だから。圧倒的多数の人が喝采を送ったからこそのミリオンなんだから。
更に付け加えていうと、あなたのその批判はただの悪口で何の参考にもなりません。言ってしまえば1円の価値もない書くだけ時間が無駄な文章ですから、最初から書かないことをお勧めします。
あなたの文章を読んだ多くの人は苦笑をもらすだけですよ。
と、珍しく激おこモードなのでした。

Fine vs About

昨日紹介した「イニシエーション・ラブ」について、驚愕の事実が発覚。作者の乾くるみさん、てっきり小柄で可愛らしい感じの女性を想像してたのですが、ネットで写真を見たら……お、おっさんじゃねぇか。いやいやいや、勝手に女性だと思い込んでいたのは僕なんですけどね。で、女性ながらにあれだけ男性の恋愛感情を描写できるというのは(イニシエーション・ラブの文体は男性一人称)すごいなぁと感心してたんですけどね。ただの、おっさんだったとは。自分的には本作最大のサプライズ・エンディングとなりました
で、本題。僕は物事を実行する前に計画を立てて自分を縛っておかないといろいろなことができない質らしくって、お弁当を拵えるのも予め一週間分の献立表を作って自分に指示を与えてます。昨日、それを嫁に話したらひとこと。

「気持ち悪い」

ひ、ひどいじゃないか。あんまりといえばあんまりなお言葉。ま、考えてみると嫁は実にアバウトな性格で計画性とか緻密さとか言う言葉とは無縁な人ではあるのです。娘のお弁当を作るのでも冷蔵庫の中を覗いて夕べの残り物や冷凍食品を適当に選んで、レンチンして詰めるだけ。僕とは真逆のお弁当ライフを送っております。
けど、二十年の結婚生活を振り返ってみるとそのことで衝突したという記憶があまりないんですよね。年が離れていることもあって、僕はいちいち彼女のそんな性格にイラついたりはしないし、彼女も自分の行動に干渉されない限りは笑いのネタにこそすれ、文句は言わない(てか、干渉しようとしても言うこと聞かない気がするけど)。
逆に二人ともが計画性や緻密さに腐心する神経質な性格だったら家の中がぎすぎすして子供たちはたまったもんじゃないでしょう。性格が真逆だからこそ相性が良いというのはあるようで、つくづく夫婦仲というのはふしぎなものだと思います。

イニシエーション・ラブ を読みました(ネタバレ注意)

ぜったい2度読みたくなる
と、評判のミステリー、乾くるみの「イニシエーション・ラブ 」を読みました。普通のラブストーリーだと思って読んでいると騙されるよ。という下馬評に基づき、目を皿のようにして読んだのですが……、なるほど騙された。ヒロインの繭子に秘密があるんだろうなと見当をつけて、もしかしてタイムスリップしてきた未来人? いや、宇宙人では? もしや、不治の病を隠して健気に振舞っているのかい? などなど妄想を膨らませたのですが、この発想はなかった。いや、どこかでそう思ったかもしれないのですが、そう思いたくなくて妄想の外に追いやっていたのかもしれません。だって、それくらいよく書けたラブストーリーだったんですもん。主人公に感情移入すればするほど、この恋は上手くいってほしいし、この恋は純粋なものだと信じたい。そんな読者心理こそが作者が仕掛けた強力な結界になっています。
読み終えてみればオーソドックスな叙述トリック。それ自体は良くも悪くも手垢が付きまくったといって良い手法です。ネットのレビューを探すとそのトリックの解説を丁寧に書かれたコンテンツが数多見られるのですが、案外この作品がラブストーリーであること自体がトリックだと言及されているものがありません。
僕自身はそれこそがこの作品最大のトリックだと思うんですけどね。タイトルにある「イニシエーション」というのは英語で通過儀礼を指します。「イニシエーション・ラブ 」とは子供から大人になる際に必ず経験するような恋愛と言ったほどの意味合いです。いわゆる初恋というのではなく、初めて異性と付き合った恋愛経験、それは決して永遠のものではなく新たな出会いがあれば往々にして壊れてしまうもろいものだけど、恋愛をしている間はそんなことを微塵も思わない──誰しも身に覚えがあるような経験です。それからいくつもの恋愛を経て、いつか誰かと結婚したとしてもその思い出だけは心の奥にそっとしまっておきたい。大切な宝物にしておきたい。この心理を作者は盾にとって強靭な結界を張っています。その結界に阻まれて読者は真相に手を伸ばせない仕掛けになっているというのはなんとも斬新で巧妙なトリックだと思うのです。
昭和生まれの僕らの年代からすると、舞台を1980年代に設定したのも心憎い演出でした。まさに丁度、自分が大学生でイニシエーション・ラブ を経験していた頃だったので見事に引っかかっちゃいましたね。
とまれ、お薦めの一冊。スタンディングオベーションを贈ります。

情報過多な小説

出版不況が叫ばれて久しい昨今。出版社も作家も生き残りを賭けて様々な試行錯誤をしているようです。
そんな努力の一つのトレンドなんでしょうか。そっちが本職なの? と疑うばかりのリアリズムを追求した作品群が生み出されています。例えば警察内部の事情や捜査の進め方を克明につづった警察小説。医療の世界に深くメスを入れた医療ミステリー。銀行業界の非情な内情を克明に描いたドラマなどなど。
そういったリアリズムに関して言えば昭和の昔は一部の小説を除いてもっと大らかで悪く言えば大雑把だった気がするんですよね。だから、高木彬光が書いた「白昼の死角」みたいに詐欺集団の手口をリアルに描いた小説が登場するとホントにこれを出版しても大丈夫か(詐欺の指南書にならないか)と大騒ぎになったりしたのです。それだけ、少数派だったんでしょうね。
リアリズムを追求する作家の対極をなす書き手と言って僕が一番に思いつくのは赤川次郎です。ま、朝起きたら庭に死体が転がっていたなんてミステリーを書いちゃう人ですから かといって、彼の作品群がつまらないかというと決してそんなことはなく、余分な情報を徹底的にそぎ落とすことで読者は物語の本筋のみをまっすぐたどれるようになっていて、すいすい読める快感があります。
リアリズムを追求したければドキュメンタリーを読めば良いじゃんと思っていた頃が僕にもありました。物語にリアリティを持たせるための過剰な情報は言わば小説のぜい肉に過ぎないなんて考えていました。なので、模倣犯あたりから一時期宮部みゆきから離れていたこともあります(悲惨な事件は新聞の社会面で十分。小説にはもっと夢を求めたいと思ったものです)。
けれど、次々に輩出されるリアリティ溢れる小説に触れるうちにわからなくなってきました。だって、面白いんですもん。逆に昔のTVドラマやコントに出てくるような刑事が登場すると「嘘くさい」と感じるようになっちゃってます。つくづぐ、読者というのは贅沢で貪欲ですね。

その昔、紙と鉛筆があれば作家は仕事ができると言われていました。今、小説を書こうと思えばサムソナイトのトランク3杯分くらいの資料を揃えないといけないんじゃないでしょうか? 執筆に過剰な情報は必要か? まだ、しばらくその答えを見出せそうにありません。もしかしたら、答えがないのかもしれないとも思えます。横溝正史の名言にこんなのがありました。

いろいろ咲きて、野は楽し。

そういうことなのかな?

やせがまんパラダイス

昨日は有休休暇を戴いたので、折角だから平時にしかできないことを楽しもうと思い、スーパー銭湯に行ってきました。案の定、中はガラガラ状態。ま、雪でも降りそうな(実際降って来たけど)天気でしたしね。2時間ばかり温泉ライフを楽しんで参りました。
スーパー銭湯に行くといつも思うのですが、なんかやせがまんをするために来てる気がするよなということ。灼熱のサウナにじっと座っているとすぐにでもここから出たい自分がいるのに、「いいや、まだまだ」といってそれを引き留めてるのは外ならぬ自分なんですよね。サウナを出たら身を切るような水風呂。何が悲しくて銭湯に来て荒行まがいのことをせにゃならんのか。「入るのやめとこうよ」と懇願する自分を「いいや、男なら気合で入れ」と背中を押すのも自分なんですよね。
外は結構な吹雪。なのに、露天風呂でそれを眺めて悦に入ったりして。頭が寒いったらありゃしない。
この性癖が僕一人のものならば、「ああ、僕は変態なんだな」と感慨に浸って終わるのですが、どうやら他のお客もご同様の様子。もしかして、……もしかしなくても。これって人類普遍の性癖なんじゃないでしょうか?
ジェットコースター、バンジージャンプにお化け屋敷。人間はやりたくない、行きたくないことに本能的に惹かれるという摩訶不思議な生き物のようです。

自主連休

今年は祝日と土曜日が重なって、ただの週休二日になっちゃうパターンが多いのです。日曜と祝日が重なれば月曜に振り返られるけど土曜はそうならないらしいんですよね。なんでだろ?
で、なんとなく損した気分だったので建国記念日の前日の今日、有給休暇を取って、自主的に3連休にしてみました。「サラリーマンから悲痛な声」なんてニュースを見かけたけどこうしたら3連休になるじゃん。ま、もちろん、2か月以上前から宣言して仕事を調整してきたのですが。
で、折角の自主3連休の初日。家にこもってるのはもったいないと思い、この季節ならではの企画を立ててみました。

スーパー銭湯に行く

って、何でこの季節ならでは? というなかれ。よく行くスーパー銭湯は露天風呂が充実しているのだ。で、今日の天気予報は晴れのち雪。最高気温も10度くらい。やっぱね、露天風呂は夏より冬ですよ。雪が舞う中、露天風呂に浸かるなんて最高ですやん。これでお盆に載った燗酒なんかがあると更に良いのですけど
とまれ、今からダイヤを調べてお手軽温泉にGO。冬を満喫して参ります。

マグニフィセントセブンを観て来たよ

マグニフィセントセブン
久々の洋画鑑賞。「マグニフィセントセブン」を観てきました。
リメイクなのですがタイトルを聞いてもピンとこない方もいらっしゃるかも。オリジナル作品の邦題は「荒野の七人」。こっちの方が通りが良い気がするんですけど、今作は英題そのままらしいです。オリジナルが作られたのは今から57年前の1960年。ユル・ブリンナーが主演でした。タイトルから想像が付くかもしれませんがそもそも「荒野の七人」自体、黒澤明の「七人の侍」のリメイクなのですが、アメリカで大ヒットを飛ばし、その後続編が2回作られています。余談ですが、「荒野の七人」は年末に必ずと言ってTVでやっていたらしく、再放送回数の記録を持ってるそうですよ。
で、今作。年末にネットで予告を見かけてからずっと気になっていました。かなり出来が良いらしくてちょっくら見てみるかと決めた次第。
結論から言うと、「荒野の七人」を初代「ゴジラ」に例えればこっちは「シン・ゴジラ」と思えばだいたい合ってます。「荒野の七人」は「七人の侍」のオマージュ満載で人間ドラマもかなり重視していたのですが、今作は迫りくる強敵と如何にして戦うかに重点を置いていてストーリーはごくごくシンプルな作りになっていました。その分、アクションシーンの迫力は「荒野の七人」を凌駕する勢いでしたね。7人のガンマンが個性派ぞろいなのは同じなのですが、前作が何気にジェントルマン揃いだったのに対して、人を殺すことを躊躇わないダークさとで良い意味で下品さを兼ね備えた男達でした。アウトローとしてはこっちの方がリアリティがあったかな。
前作ファンからすれば賛否両論分かれるところだと思うのですが、シン・ゴジラを叩きまくったオールドファンもいましたし、致し方ないことかな。ただ、僕はこれはこれでありだと思いました。前作と優劣を競おうという気負いがなく(オマージュ的なシーンは皆無です)、ただ面白いものを作ろうと取り組んだスタッフに好感を持ちました。

春到来

めでたさも一茶位や雑煮餅
正岡子規の句です。本歌の「目出度さもちゅう位なりおらが春(小林一茶)」も皮肉が利いてますが、その上をいくニヒリズムですね
というわけで今日は立春。昨日、季節の分けれ目を指す節分を迎えて冬が終わりました。今日からは新しい春ですよという日です。常々思うのですが、季節行事だけは旧暦の方が良い気がします。だって、新暦の1月1日なんて冬真っ盛りですよ。「新春かくし芸大会」なんて言っても全然、『新春』な気がしません。新暦の7月7日なんかもそうです。梅雨の真っ最中で、織姫と彦星がデートできるのなんて、何年にいっぺん、いや下手したら何十年にいっぺんかもと思ってしまいます。1ヶ月後の旧暦7月7日なら綺麗な夏の夜空がほぼ毎年楽しめますのにね。
とまれ、新春。寒い寒いと言いながら日を追うごとに日が長くなり。寒さも和らぎます。逆に一日、一日、冬が遠く去っていきます。今しばし、今日明日くらいはまだ冬を満喫していようかな。
プロフィール

choal29

Author:choal29
酒と料理をこよなく愛するシステムエンジニアです。
食卓応援サイト「Gの食卓」を運営しています。
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