義務を果たす義務

ネットのニュースで「仕事は週2日 年収100万 20代での隠居」といった記事を見かけました。その人は東京の郊外に住んでいて月数万程度の収入で悠々と暮らしていると紹介されています。そのための衣食住はこんな感じ。
衣:着回しの利く服を数着、どこででも売ってるものを持ちそれ以上は購入しない。
食:三食自炊。郊外に住んでいるので道に生えている野草も豊富。材料も非常に安くついているらしい。
住:東京郊外で学生も多く住んでいるエリア、しかも駅徒歩20分で家賃は2万5千円
二十代前半はシャカリキにアルバイトをしてもしても、その大半が家賃や食費に消えていく日々。それが空しくて生活に要らないもの(携帯電話や家電製品など)を削っていきこの生活に至ったとのこと。記事は比較的好意的で誰にでも真似できる暮らしではないけれど、できればかくありたいと言わんばかりの持ち上げようでした。

読み終えて僕が感じたことはただ一つ。「この人は利己主義者だ」ということ。
誰だってしんどいのはいやです。週に2日程度働いてあとは全て自由時間、ぶらぶらして暮らせるならそれは楽ちんでしょう。けどね、ちょっと考えて下さい。貴方だって道路を歩くでしょ、水道の蛇口をひねるでしょ、ちゃんとした家に住んで、電気のある暮らしをしているじゃないですか。それなのに、貴方は社会に対して何も返せていない。
道路も水道も住民が税金を出し合って整備しているのです。ところが年収100万に満たない貴方は所得税を払うこともなくそのファシリティを利用している。道路にしろ、水道にしろ工事作業の方が暑い中、寒い夜、一所懸命に働いて整備しているのです。誰かがそれをやってくれているからそれ以外の人も道路や水道を利用できるのです。けど、それ以外の人だって電車を運転したり、交番に詰めたり、スーパーで物を売ったり、工場で物を作ったりなにがしか社会に貢献しているのです。
この社会は相見互いで成り立っています。社会に溢れる便利なファシリティや仕組みを享受する代わりに何か別のことで社会に貢献しています。そのために人は人生の多くの時間を費やさなければなりません。愚痴をこぼしたくなることだってたくさんあるでしょう。でも、多くの人はそれを呑み込んで寡黙に働いています。
けれど、貴方は税も払っていない。社会に貢献するために自分の時間を費やしてもいない。ただひたすら、自分を可愛がって生きているだけです。
はっきり言えば、この社会に貴方の存在は不要です。そして、道路も橋も水道も電気も貴方に使う権利はありません。貴方がその暮らしを続けたいのであれば、即刻道路も水道もお店も何もない孤島か山奥で原始生活をおくるのが妥当だと僕は考えます。
貴方は別に法を犯していないと主張するかもしれません。確かに刑法も民法も貴方の暮らしに異を唱えることはないでしょう。けれど、貴方は最も根源的な法を犯しています。

日本国憲法では国民に三つの義務を課しています。
第二十六条 その保護する子女に教育を受けさせる義務(この義務教育は無償とする)。
第二十七条 勤労の権利を有し、義務を負ふ。
第三十条  納税の義務。
ご存知ないかもしれないけれど憲法は国民の基本的人権を保障する代わりに三つのことを義務付けているのです。けれど、貴方はどの義務も十分に果たしていない。それが、この社会に貴方は不要であるという根拠であり、利己主義者だという所以です。

記事を読んでいて、こんな暮らしが蔓延したら国が立ちいかなくなるなと思い警鐘を鳴らしたくてこの記事を書きました。それ以前に平然とこんな暮らしをして何の疑問も感じていない貴方に立腹したのでペンを執りました。
人は社会に守られて生きていく限り、社会に貢献するために働く義務があるのですよ。
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