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プチパパノエル

子供「ねぇ、サンタなんかいないってみんな言ってるよ。あれは……」
父(又は母)「いるよ。サンタクロースは子供を喜ばせるのが何より好きなのさ。だって、子供が嬉しい時はみんなが嬉しい時だもの。だから、サンタクロースはいるよ世界中にいつまでもね」
以前、少年少女合唱団とクリスマスのジョイントコンサートをやった時、幕間の会話劇にこういうのがありました。一見、詭弁にも聞こえますがこれこそがサンタクロースの真理だと僕は思っています。確かにサンタクロースなる人物は今の地球上には存在しません。ただ、子供を慈しみ、愛し、クリスマスの朝に喜ばせようとする気持は世界中にあふれています。サンタクロースはそんな大人たちの気持に宿る象徴(シンボル)なのだと思うのです。

子供の頃、特別だった日の夜が明けようとしています。いつもとどこも変わらない朝、でもなぜかそわそわして、起き抜けから夜が早くこないかと待ち望んでおりました。年に一度、クリスマスイブの夜にだけ母が焼くローストチキン。サンドイッチで作ったパンの家、スープ、サラダ、色鮮やかなクリスマスケーキ。一日かけてそれらが作られていくのを僕は母にまとわり付きながら眺めておりました。そして、夜眠って目が覚めれば枕元におもちゃが置かれていた。昭和40年代にしては平凡なのかもしれませんが、僕は幸福な子供時代を過ごしたのだと省みて思います。
長じて、結婚をし、娘達が生まれるとこの日はまた特別な日になりました。あの頃の母をなぞるように一日かけて料理を作る。そして、娘達が目を覚まさないように気遣いながら枕元におもちゃを置く。21世紀になっても僕は幸福な人生を送ってきたなぁとしみじみ思います。
その娘達も来年は二十歳と十七歳。いずれ、彼女たちがクリスマスのキッチンに立つ番が訪れることでしょう(って、いつまでも来なかったらそれはそれで困るのですが)。
我が家のローストチキンのレシピは祖母が昭和三十年代に洋食の料理教室で教わってきたものだと母から聞きました。あれから半世紀以上が経ち、三代目は今日もローストチキンを焼きます。遠い日のサンタクロースの思い出を胸に。いくばくかの感傷に浸りながら。
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Author:choal29
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