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さよならの朝に約束の花をかざろう(ネタバレあります)

メインアニメーター:井上俊之
去年、その情報を見かけた途端これは映画館に足を運ばねばと思いました。作品のタイトルは「さよならの朝に約束の花をかざろう」(ながっ)。制作はPAワークス。アニメーション制作の舞台裏をテーマにした名作「SHIROBAKO」で名を馳せたスタジオです。
というわけで、3月1日は職場に向かいながら既に心は映画館、はやく日が傾かないかなとか思いながら仕事に勤しんでおりました(をいをい)。仕事を終えたら川崎へGO。小さなシアターということもあったのですが、さすが映画の日(1100円で映画が観れる日)、なかなかの大入りでした。
井上俊之と聞いてピンとくる方はそれなりのアニメフリークなのではと思います。宮﨑駿ならアニメにあまり興味がない人でも知っているでしょうけど、この人の名前はそこまでの知名度はないでしょうね。監督とアニメーターの差かな。けど、控えめに言って日本を代表するアニメーターであり、僕的には躍動する人や動物(特に馬)を描かせたら世界クラスのナンバーワン・アニメーターだと思っています。有名所では「魔女の宅急便」でトンボとキキが自転車の二人乗りで海岸線を疾走するシーンを手掛けたのも彼です。
閑話休題、「さよならの朝に約束の花をかざろう」の感想です。全く予備知識なしで鑑賞したのですが、なかなかの力作だと思いました。挙げれば、瑕疵もあると思うのですが上から目線の評論家気取りにあげつらうのは性に合いませんので書きません。ストーリーを一言で表すと「人間よりずっと長い寿命を持つ種族の娘が人間の赤ん坊を拾い、母親として彼を育てることに奮闘する物語」です。テーマは「営々と続く生の営み」といったところでしょうか。最初からわかっていることなのですが、幼少の頃は彼女が世界の全てだった彼も、やがて成長するにつれて彼女のもとを離れ、彼が父親となり、祖父となり、臨終を迎えても彼女は少女の姿のまま。我が子として慈しんだ彼を看取る彼女の姿が切なく胸に迫りました。帰路、まだ幼い彼の孫娘が彼女を待っていて綿毛の付いたタンポポをプレゼントしてくれます。彼女はそれを大切に胸にかざるのですが、風が吹くと綿毛は空へと散っていくという静かなラストシーンが作品のテーマーにぴたりと合って心地よい余韻を遺してくれました。
さすが、井上俊之をメインアニメーターを据えただけのことはあって動きも素晴らしく、背景をはじめとする美術も100点満点の仕上がり。君の名は。のようなメガヒットは飛ばせないかも知れないけれど、静かに静かに評判を呼ぶ作品になるんじゃないかな、そうなったら良いな、そうなって多くの人に観てもらえたら良いなと思える作品でした。
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