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一汁一菜への回帰

「店長なのに年収250万円」「家族を養えなくて退職した」 低賃金に悩む会社員の声、なんてネットニュースを見かけました。この種のニュースは頻繁に見かけるのでどちらかというとニュースの類ではなく、コラムでもなく、単なる娯楽提供、SNSサイトで愚痴大会をやってもらうためのネタなんじゃないかなと最近は思っています。案の定SNSは政府が悪い、会社が悪いの大合唱、中にはタイトルだけで記事本文を読んでいないなとわかるずれたコメントも散見されました(要は人の言うことなんか聞きたくない、俺の言い分を聞いてくれってスタンスなんですかね)
ま、愚痴をこぼしたくなる心理自体は理解できなくもないけど、人のせいにしてる限り何も変わらないよとは言いたくなります。加えて、今の生活って言うほど苦しいのかなとも思ってしまいます。明治、大正時代の庶民がどんな家に住んで何を食べていたか想像したことある? 戦時中は? 戦後闇市が立った頃の生活は? 少なくとも僕は昭和39年生まれですから昭和40年台以降の生活は知っています。物心付いた頃は洗濯機もなくて母たちはたらいに洗濯板で洗濯をしていました。ほうきとチリトリで掃除をし、冷蔵庫も今よりずっと小さい簡便なものでした。食卓に上がる料理はおかずが一品かよくて二品。お肉がない夕飯もしばしばありました。けど、それが普通で友達の家の夕飯を覗いたわけではないけれどおそらくはどこの家庭も似たり寄ったりだったと思います。ならば、戦後復興期やそれ以前は推して然るべし、それより豊かだったとはとうてい思えずむしろもっと貧しかったと推測します。
それに比べると、今の食生活ははるかに豊かです。家で自炊しても肉か魚の料理は食卓に上らせますし2品以上付けることが多いです。外食すれば普通の定食の店でもメインの皿に肉料理か魚料理、それに野菜の付け合せが付くのが一般的。これに白米のご飯、味噌汁、小鉢に香の物くらいは付きます。中には3品、おかずが並ぶのを売りにしている店だってあります。それを黙って食べておいて生活が苦しいだの、低賃金でやってられるかだのどの口が言いますか? と、あの頃のお母さんなら叱ってたと思いますよ(昔は父ちゃんだけじゃなくて母ちゃんも怖かったというか厳しかった)。

一汁一菜とは主食(白米や玄米のご飯)に汁物とおかず一品が付いた食事スタイルを指します。昔は粗食の代名詞として使われたものですが、この配膳は実に合理的で食べ過ぎにならず勝手に腹八分で食事を済ませることができます。ややこしいカロリー計算などしなくても、それこそまんが日本昔ばなしに出てくるような飯の盛り方でもしない限り肥満とは無縁になります。件のネットのニュースに対して僕なら、日々の生活の愚痴は一旦脇に置いておいて昔ながらの一汁一菜生活に回帰しようよと提言するかな。定食屋さんも400円かそれを切る値段で「一汁一菜定食」なんて売りに出したら案外ウケないかしらんと思ったりもするのです。但し、あまりに粗末なので、米の炊き方、汁の炊き方、一品のおかずの拵えに相当な料理人の技量が求められますし、たとえば「江戸の食生活をしよう」といったキャッチを打つなど賢いマーケティング戦略が必要になるとは思いますけどね。
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